求道舎は昭和62年(1987年)に、故中津徳平氏が自宅の裏庭に手作りの小屋を建て、知的障がいを持つ所員一人の指導から始めたものです。幸いにも私は当時のことを実際に知る者のひとりですが、キリスト教の愛の実践と言っても、私財を投じての苦しい出発であったことを憶えております。その後30余年、組織は認定された社会福祉法人「求道舎」となり、七戸町に通所施設「おおばこ」、グループホーム「たんぽぽ」、野辺地町に生活介護、相談支援を含む通所施設「クローバー」を擁する形に発展して参りました。さらに本年は、懸案であったグループホームクローバーが10月に開設される予定です。野辺地地区の障がい者支援に少しでも役立てばと思っております。これらの事はひとえに、施設を利用する利用者とそのご家族、行政の方々、施設職員、教会関係をはじめとする多くの方々のご支援の賜と心から感謝申し上げる次第です。さて、青森県の社会福祉法人認証評価制度は、県の方針で廃止となりました。認証を受けることは無くなりましたが、準備して来た結果を今後の運営に生かして行きたいと思っています。これからも職員一同、創立の理念であるキリストの愛の精神に基づく運営に心掛け、自らを磨きつつ利用者と共に成長して参りたいと念願しております。関係各位の変わらぬご支援を賜りたくお願い申し上げる次第です。
2024年1月
社会福祉法人 求道舎
理事長 小原 義夫